internet-boyzの日記

4人で交換日記をしています。

ホコタテ

この間、夜更かしクンとビデオ通話をしていた時に、自己に内在する矛盾性についての話題になった。

どういうことかというと、自己は常に一貫しているものではなく、寧ろ相反する性質が共存することは往々にしてあり、それは自分たちもそうである、ということである。

当たり前である。

 


たとえば、僕は1年半前に曲を作り始めたばかりな上に、就職もしていない(医師国家試験をまだ受けていない)ので、「これからやりたいこと」がたくさんあったりする。

一方で、漠然とした厭世観ゆえに今すぐ消えてなくなりたい気持ちだったり、退廃的な生活を送る人への憧れであったりが、どこか頭の片隅に常在していたりする。

あるいは、自分に自信がなく、ちょっとしたことで元からない自信をさらに失墜させてはクヨクヨしてしまう。

にもかかわらず、自分の大したことのない成果を調子に乗って自慢げに話してしまったりもするし、もっと輝いていたいとも思う(これは多分に自信のゆえに、というだけではないし、やはり先と相反する感情みたいなものであると思われる)。

こういった、「Aであるが、Aでない性」みたいなものは(周りの人たちがどれほどそうなのかは分からないが)どうも自分の中には大なり小なり結構あるっぽく、その辺りが自分の諸々の思想の根底を為している一要素であると言えるように思う。

 


SNS社会となって以降、所謂ダブルスタンダードや矛盾性のようなものにかなり辛辣な世の中になりつつ(世の中になりつつ、というよりは、そういう矛盾性が可視化されやすいがゆえに人から「ん?」と思われやすく)ある気がする。

かくいう僕だって、他者のそういう矛盾性みたいなものに対し「なんだこの人!言ってることチグハグだな!」と安易に思ってしまうことはよくある。

しかし、どう考えたって、やっぱり人間には矛盾性みたいなものがあるでしょう、というのが、自分の思うところである(ひとえに矛盾性といっても、まあいろいろあるけれど)。

ま、要するに人間だもの、というワケだ。

そして、その矛盾性を超え、受容し、ある程度俯瞰できるようになったその先において、無の境地みたいなものに辿り着くような気がしている。

今の僕が思う、創作活動を続けてゆく先の理想像のようなものは、この仙人みたいなあり方であったりもする。

 

 

mtkn