internet-boyzの日記

4人で交換日記をしています。

疎外感

最近、周りの同世代の人間が、将来の話をすることが多くなった。

 


僕は友達が少ない

特に、今通っている大学には友達が本当に少なく、学科の同級生の顔も名前も殆ど知らない。

休日などに個人的に遊びに行くような友達も、1人だけである。

ただ、ありがたいことに、そんな僕でも何か理由のある飲み会などには誘われることもあり、そのおかげで人と酒を飲む機会はある。

 


そして、そのような席では、もう我々も20代半ばに差し掛かろうとしているからか、将来の話になることが多い。

そんな時、たまに、「お前はどうなの?」と、唐突に「将来の話インタビュー」が僕に向けられることがある。

そんな時は決まって、「うーん、俺はまあ…何も考えてないかな笑」みたいなことを言い、適当にやり過ごしている。

そしてそのたびに、「お前もう少しちゃんと考えたほうが良いぞ〜」などの、軽いお叱りを受けたりしている。

 

 

……おーーーい。

 

 

何も考えてないかな笑、で本当に何も考えてないと思う奴、センター現代文2点だろ!お前漢字1個合うくらいだよマジで!話すのが嫌だからテキトーに流してるに決まってるだろ、バーーーカ!お前は本当に一生センター現代文2点だよ!バカが代、斉唱?

……まあ、センター現代文はちゃんと選択肢の根拠が本文にあるので、厳密に言うと違うんだが。

(そして折角気にかけてもらって誘われておいてこんな文句をタラタラと言うのもよろしくないが。)

 

 

で、僕の将来のビジョンはというと、まあ、全くもって所謂フツー(こんな表現、したくはないけれど)とはズレている。

結婚願望も無いし、子供も好きだけどほしくはないし、おっさんになっても延々好きなことをしていたいし、浪費癖に対して開き直っているし、医者として臨床の道に進む気も今のところないし(産業医志望である)、逆に産業医のやる気ははちゃめちゃにあるし(突然臨床に進むと言い出すかもしれないが)。

将来の夢といえば、医者として一人前になること、音楽を続けること、その上で自分の思い描く具体的な段階があって…あとは自分の好きなことに正直であり続けること、その上で音楽以外にも興味があることを活動として形にしたり…絵描いてみたいなとかエッセイの連載持ちたいなとか。

でもこれを事細かに言うと、まあものの見事に一瞬にして空気の読めないヤツになってしまうことは、わかりきっている。

僕のそんな浮ついた(僕は浮ついているとは全く思っていないが)話なんて、興味もないだろう。

そのため、「何も考えてないかな笑」で毎回その場をやり過ごしては、「お前もう少し考えた方が良いぞ」を毎度のごとく言われ続けているのである。

 

 

そもそも、空気を読む云々に関係なく、僕は将来の話をすることがかなり嫌いである。

その理由は主に4つあり、

1.僕が将来像として思い描いていることは(自分にとってはかなり地に足のついたことであると思っているが)他者からすると往々にして共感性があるものとはいえない内容である(ゆえに、話が合わない)

2.話したところで「音楽と医者どちらをやるのか」「音楽をするために医者をやるのか」「医者をやる必要はないのではないか」などのつまらないレッテル貼り・愚問が返ってくることが多い(ミュージシャンであり九大医学部の名誉教授でもある北山修氏のWikipediaを黙って三周してほしい)(そもそも、僕が音楽を作ることと、質問者が例えばテレビを見ることは同じである。「テレビの閲覧と医者どちらをやるのか」と聞き返してやろうか?)

3.将来どうなるかなど誰にとっても不確定なことである

4.そもそも、僕が将来何の目標もなかったとしても、僕にはそうである自由があり、親でもない他者がそれについてとやかく言うのはいけない、にもかかわらず口出しをしてくる輩が多すぎる

 


からである。

それゆえ、余程仲の良い友人以外とは、絶対にこの手の話はしないようにしている。

目の前のやるべきことを淡々とこなすことの方が、僕には向いている。

僕にとって大した仲ではない相手に将来の話をするというのは、スクランブル交差点で陰茎を露出させることに匹敵するほどの苦行なのだ。

 


そんな感じで、最近は漠然とした疎外感を感じているのである。

何言ってもどうせ興味持たれねーし、でも何も言わないとグチグチ言われたりするし。

大体、そんな人様の将来にウダウダ言うような独善的な行為が許容されるのなら、僕だって気に食わない奴を殴り飛ばして金を貰いたいし、オウムの事件すらも許されてしまうのである。言い過ぎか。

とはいえ、これだけ周りから疎外感を感じてしまうのは、逆にいうとほんの少しは上手くいってきたということなのかもしれず(?)、ここでより一皮剥けなければいけないのかもしれない、と肯定的に捉えておくこともできる。ポジティブである。

つまるところ自分は、目の前にやるべきことが割と具体的にあり、今はとりあえずそれをこなしていくだけなのである。

以上、持ち前の卑屈さと厭世観にしか個性を見出せない、悲しいオタク野郎の愚痴でございました。

バーーーカ!

 


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